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2005-10-19 (Wed) | 絵本(大人に読んで欲しい作品) | COM(4) | TB(1)
おすすめ度
ジャンル:心に響く&印象的
読んであげるなら5歳~




本日紹介するのは『わたしいややねん』という絵本。

描かれているのは車椅子のイラストと話しかけるような言葉だけ。

「わたしでかけるの いややねん」と始まり、ページが変わるたびに車椅子の向きや形が次々と変わっていきます。時には折りたたまれていたり、布にくるまれていたり…。車椅子の姿は作者の心。「人のようさんいてるとこ嫌いや」というシーンでは車椅子は横倒し。作者の語りかける言葉が、胸に突き刺さり、無機質な車椅子がまるで人間のように思えてきます。心が空虚な気分を表す時には、車椅子は濃淡のない、ただの細い線で形だけを描いたもので表現されてもいます。

著者、吉村敬子は、1歳2ヶ月のころ、脳性小児麻痺と診断された、障害者。手足が不自由な彼女は、外出時には車椅子を使っています。そして、言葉以上の想いを伝えるイラストを描いた画家は、著者の友人であり、彼女の車椅子を押し続けた松下香住です。単に、著者と画家という組み合わせでは、こんなにも絵と文章が互いに共鳴しあうような作品は産まれなかったはずです。


子供だけでなく、大人にまずは読んで欲しい一冊です。

子供なら小学生からがいいと思います。

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