01≪ 2017/02 ≫03
12345678910111213141516171819202122232425262728
-------- (--) | スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2005-12-14 (Wed) | 絵本 | COM(3) | TB(1)
わたしのいもうと

おすすめ度
ジャンル:悲しい&心に響く
読んであげるのも自分で読むのも小学校低学年~



松谷みよ子さんの絵本らしくない、どこか陰鬱なイメージのする表紙。でも、何故か惹かれて読んでみた。
いじめをテーマに描かれたこの作品は、松谷みよ子さんへ寄せられた一通の手紙をもとに作られたそうです。
あまりにも可哀相で衝撃的な内容に、読後もしばらく涙が止まりませんでした。

小学校4年生の時に転校した学校でいじめにあったいもうと。
「くさい」「ぶた」と言われ、「汚い」と避けられ、誰からも口を聞いてもらえず、遠足もひとりぼっち。
食事ができなくなり、病院で目にしたのは、いもうとの体に無数にあるつねられたあざ。
衰弱しつつあるいもうとの口にスープを運び、抱きしめ、添い寝し、精一杯の愛を注ぐ母親。
やがて、いじめた子は中学生になり、高校生に。
でも、いもうとの時は止まったまま。心を閉ざしたまま。
そして、ある日、ひっそりと死んでしまいます。
最後に残された手紙には
「わたしをいじめたひとたちは
もうわたしを
わすれてしまったでしょうね
あそびたかったのに
べんきょうしたかったのに」

絵本では、最後までいもうとの顔は描かれていません。
ただ、転校前のシーンでは野原で遊ぶ明るい少女の姿があるものの、その後は後ろ姿やうつむいた姿勢だけ。
それが、いっそう、いもうとの心の闇を浮かび上がらせ、どれほど傷ついているのか手に取るように読者に伝わってきます。

いじめている人にとっては遊びやすぐに忘れてしまうことでも、本人にとっては命にかかわる問題になっていることもあります。

また、この作品では母親や姉の深い愛情と哀しみもにじみ出ています。
いじめを受けた本人だけでなく、いかに家族が苦しむか…。
「いじめ」とは家族をも巻き込むことを忘れてはいけません。
また、現在、子を持つ母である私は、このいもうとの母親が必死にいもうとに愛を注ぐシーンにこみ上げるものがありました。
自信を失い、心を閉ざしてしまった幼い子を救えるのは、母の愛情かもしれないですね。子宮に戻してあげるほどの深い愛でなければ、傷ついた子は救えないかもしれません。
それでも、死を選んでしまったいもうと。
残された母親のやりきれなさと悲哀が胸をうちます。
私なら、我が子を救えるだろうか。
いや、なんとしても救いたい。
そして、そんな悲しい思いをさせたくないし、誰かを傷つけさせることは決してあってはならない、と思いました。
この本は、子供だけでなく、大人にも読んで欲しい絵本です。

ちょっとわき道
私も、過去にいじめられたことがあります。

いじめを受けている間って本人にとっては死活問題なんですよね。

小さな小さな世界なのに…。

私も食事が細くなり、それに気づいた母に救われました。

孤独の世界で耐えられなくなった私は母からの愛情を注いでもらえなかったら死を選んでいたかもしれません。

ほんのわずかだったのに、とっても長く苦痛の期間でした。

今でも、時々、当時のいじめっ子に会うことがあります。

私は普通に話しますが、本人も普通です。

本人は忘れてしまっています。

「そんなことあったけ?」てなもんです。

でも、そんな彼女を見ていると、自分も知らないうちに人を傷つけ、それを忘れているのではないか…と恐ろしくなる時があります。

過去にしたこと、今していること、これからすること、全てに責任を負わなくてはいけませんね。

それは、大人も子供も。。。

書評も書いてます↓


詳しくは↓Amazon


ポチッとお願い☆
ブログランキング


私のメインブログです↓
バナー
















管理者にだけ表示を許可する

あまりにも、似すぎていませんか?
以前に、ブログで紹介した絵本。「しんせつなともだち」にそっくりな絵本を見つけてしまいました!ちなみに、これが「しんせつなおくりもの」で、こっちが「ゆきのひのおくりもの」 ポール・フランソワ 作 ゲルだ・ミューラー 絵小さいので、わか.... …
2005/12/14 15:36  ほのぼの絵本日記
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。